4.1 ディレクトリ抽出化レイヤ定義について

ディレクトリ抽出化レイヤとは、アイデンティティボールトの論理ビューを提供するデータ定義のセットです。ディレクトリ抽出化レイヤは次の内容を定義します。

ユーザアプリケーションの外観や機能を変更する場合は、ディレクトリ抽出化レイヤエディタを使用してこうしたデータ定義を変更します。次の方法で変更できます。

Identity Managerユーザアプリケーションのインストール手順では、ユーザアプリケーションが正常に機能するのに必要となる、抽出化レイヤ定義の基本セットがインストールおよび展開されます。このインストールではまた、ユーザアプリケーションドライバやユーザアプリケーションによって使用されるeDirectoryスキーマ拡張も作成されます。スキーマ拡張の詳細については、セクション A.0, スキーマ拡張を参照してください。Designer for Identity Managerを使用して新しいユーザアプリケーションドライバインスタンスを作成した場合、ローカルファイルシステムにも同じファイルの基本セットが作成されます。

データ抽出化レイヤデータの必須定義 自分のIdentity Managerユーザアプリケーションのカスタマイズを始めると、ディレクトリ抽出化レイヤのオブジェクトに変更を加える必要が出てくる場合もありますが、特定のアイデンティティボールトブジェクト(エンティティ)、属性、関係、およびリストは削除や変更ができません。削除や変更を行うと、ユーザアプリケーションは正常に機能しなくなります。削除できない定義は南京錠型のアイコンで識別できます。この例では、「タスクグループ」エンティティとその属性がすべてロックされていることが分かります。

ディレクトリ抽出化レイヤ定義の保存場所 ディレクトリ抽出化レイヤ定義はXMLファイルで、次のように保存、展開およびキャッシュされます。