4.8 スキーママッピングのタイプとフォーム

Notesの名前とアドレス帳では、各ドキュメントに[タイプ]フィールドと[フォーム]フィールドが含まれています。[タイプ]フィールドは、クラス名を指定することによってNotes上でLDAPサーバをサポートします。[フォーム]フィールドは、ドキュメントの表示に使用される形式を示す、Notesの標準的なドキュメントフィールドです。フォーム項目は必須ではありません。フォームが存在しない場合、Notesクライアントはデフォルトのフォームを使用します。

Identity Managerでは、複数のターゲットアプリケーションの属性に単一のDS属性をマップすることはできません。つまり、スキーママッピングポリシーを使用して、オブジェクトクラスをフォームとタイプにマップできないということです。これに対処するため、ドライバ環境設定によって、ディレクトリデータベースが本当にNotesディレクトリであるかどうかが確認されます。Notesディレクトリである場合、DSEntry (Notesのネームスペースに変換されたもの)上のクラス名が、タイプの値として使用されます。

DSAttributeオブジェクトのobject-class属性は、スキーママッピングポリシーで指定されている場合に、フォーム項目を更新するのに使用されます。これにより、タイプとフォームに異なる値をマッピングをできるようにするほか、これらの属性の両方を設定できます。スキーママッピングポリシーには、eDirectory属性とフォーム間のマッピングが含まれており、これは、eDirectory属性のコンテンツを変換する場合に必要になります。この作業は出力変換ポリシーによって実行されます。逆にいえば、コンテンツをNotesネームスペースからeDirectoryネームスペースに変換する場合には、入力変換ポリシーが使用されるということです。

ディレクトリソースがNotesディレクトリでない場合、ドライバはタイプ項目を書き込まず、クラス名属性はフォーム項目に書き込まれます。フォーム項目がフィルタにある場合、ドライバおよびndsrepはこれを無視します。

ドライバがNotesディレクトリに対して設定されている場合、変換されたクラス名の値はNotesデータベースのタイプ項目に書き込まれ、フォームはスキーママッピングポリシーに含められます。ドライバがディレクトリでないNotesデータベースに対して設定されている場合、変換されたクラス名の値はNotesデータベースのフォーム項目に書き込まれ、フォームはスキーママッピングポリシーに含められないおそれがあります。