Windows NTでのバックアップサービスおよび復元サービスの使用
ツリー全体ではなく、特定のサーバでeDirectoryのバックアップおよび復元を行う場合の詳細な説明については、「NTでのハードウェアのアップグレードまたは交換 」および「ハードウェア障害後のNT上のeDirectoryの復元」を参照してください。 
Novell SMSアーキテクチャは、Windows NTにも拡張されます。NTサーバ上にあるeDirectoryデータベースのバックアップおよび復元操作を実行するには、SMS対応バックアップ/復元ユーティリティを使用します。NT上のeDirectoryデータベースのバックアップをNetWareサーバに作成する場合、バックアップと復元を実行するには、次のコンポーネントが必要です。
- SME(Storage Management Engine)は、バックアップおよび復元操作を実行するためのインタフェースをユーザに提供します。Novell for Windows NTでは、基本SMEとしてSMSENGN.EXEが提供されます。すでにSMS対応バックアップエンジンを使用している場合は、引き続きこのエンジンを使用します。SMSENGNは、一連のファイル、すなわちデータファイル(.DAT)と索引ファイル(.IDX)に対応するバックアップを作成します。
 
- SMDR(Storage Management Data Requester)は、SMEとTSA(Target Service Agent)ソフトウェアとの間の通信を行います。SMEとTSAは、2つの異なるコンピュータ上に存在する場合と、同一コンピュータ上に存在する場合があります。SMEとTSAが異なるコンピュータに存在する場合は、両方のコンピュータにSMDRが必要です。
NetWareネットワーク上でNovell SMSを使用している場合は、SMSの定期バックアップの手順で、このユーティリティに添付のSMDRを使用する必要があります。
 
- TSANDS(Target Service Agents for Novell Directory Services)は、SMDRとeDirectoryデータベースの間で要求とコマンドの受け渡しを行い、SME用のデータを作成します。
SMDRおよびTSANDSは、eDirectoryのインストール時に、常時利用可能なWindows NTサービスとしてデフォルト設定されます。このサービスが利用できない場合は([設定]>[コントロールパネル]>[サービス]で利用の可否を確認できます)、NDS\SMSディレクトリ内のW32SMDR.EXEを起動します。