27.2 ユーザに関連付けられたアプリケーションとワークステーションに関連付けられたアプリケーション
配布するアプリケーションを設定する場合、そのアプリケーションはユーザおよびワークステーションのいずれにも関連付けることができます。
ユーザに関連付けられたアプリケーションの場合、eDirectoryへのユーザログインに使用するワークステーションに関係なく、そのユーザはアプリケーションを使用できます。
ワークステーションに関連付けられたアプリケーションの場合、ユーザはそのワークステーションでのみアプリケーションを使用できます。アプリケーションに関連付けられていない別のワークステーションにユーザが移動した場合、そのユーザはアプリケーションを使用できなくなります。
アプリケーションをワークステーションに関連付けるように選択する場合は、次のことに注意する必要があります。
- アプリケーションに関連付けられた各ワークステーションは、ワークステーションオブジェクトとしてeDirectory™にインポートする必要があります。ワークステーションのインポートの詳細については、セクション III, 自動ワークステーションインポート/削除(Automatic Workstation Import/Removal)を参照してください。
- アプリケーションをWindows 98ワークステーションに関連付ける場合、そのワークステーションのすべてのユーザをアプリケーションオブジェクトのトラスティとして追加する必要があります。Windows 2000/XPの場合とは異なり、Windows 98ではユーザとワークステーションを区別しないので、ワークステーションに関連付けられたアプリケーションをWindows 98ワークステーション上で配布または起動する場合、Application Launcherは常にユーザのeDirectoryアカウント情報を使用します。トラスティ権利は自動的には付与されません。ワークステーション上でアプリケーションを実行する各ユーザに対して、ConsoleOne®を使用して手動でデフォルトのトラスティ権利を付与する必要があります。トラスティ権利をユーザに割り当てていない場合、配布や起動はできません。
- Application Launcher Workstation Helperは、Workstation Managerの下で実行され、eDirectoryに対するワークステーションの認証、およびワークステーションに関連付けられたアプリケーションに関する情報の取得を行います。ただし、Workstation Helperにはユーザインタフェースがありません。ワークステーションに関連付けられたアプリケーションをユーザが表示するためには、ユーザはApplication Launcherを起動する必要がありますが、eDirectoryにログインする必要はありません。Workstation Helperは、ワークステーションに関連付けられたアプリケーションのリストをApplication Launcherに渡します。Application Launcherは、それらのアプリケーションを表示します。
- Application Launcherは、ワークステーションに関連付けられたアプリケーション、およびeDirectoryにログインしたユーザに関連付けられたアプリケーションを表示します。これにより、ログインしているユーザに関係なく、ワークステーション上で実行するアプリケーションを設定することができます。個々のユーザは、特定のアプリケーションにアクセスすることができます。