ZENworks 6.5より前のバージョンでは、配布ルールはシステム要件として認識されており、AND/OR演算子のいずれも使用することはできず、ルールのグループを作成することもできませんでした。ZENworks 6.5の配布ルールでは演算子とグループが新たに導入されたため、ZENworks 7より前のバージョンのApplication Launcherは配布ルールを認識することができません。
ZENworks 6.5より前のバージョンのApplication Launcherが、引き続きZENworks 7環境で確実に動作できるよう、ZENworks 6.5よりも前のシステム要件がレガシーシステム要件として保持されます。したがって、バージョンが混在している環境では、配布ルールとレガシーシステム要件の併用方法を決定する必要があります。次の選択肢があります。
配布ルールのみを定義します。 ZENworks 6.5以降のバージョンのApplication Launcherは、配布ルールを読み込むことができます。ZENworks 6.5より前のバージョンでは、配布ルールを読み込めず、アプリケーションを配布できません。
配布ルールとレガシーシステム要件を定義します。 ZENworks 6.5以降のバージョンは配布ルールを使用し、ZENworks 6.5より前のバージョンはレガシーシステム要件を使用します。この方法を使用すると、ZENworks 6.5より前のバージョンのApplication Launcherではレガシーシステム要件を維持し、ZENworks 6.5以降ではグループ化、論理演算子、および新しいルールを使用するよう設定できます。この方法を使用する場合は、まずレガシーシステム要件を定義してから、この要件を使用して配布ルールに設定値を入力します。配布ルールの設定後に、必要に応じて配布ルールを変更できます。
レガシーシステム要件のみを定義します。 ZENworks 6.5以降のバージョンとZENworks 6.5より前のバージョンの両方で、レガシーシステム要件が使用されます。この方法では、配布ルールとシステム要件のメンテナンスの手間が軽減されますが、新しいグループ化、演算子、およびルールは使用できなくなります。配布ルールを1つでも定義すると、ZENworks 6.5以降のバージョンのApplication Launcherは配布ルールを使用し、レガシーシステム要件を使用しないという点に注意してください。ZENworks 7 Application Launcherでは、最初に配布ルールの有無をチェックし、配布ルールが見つからない場合にのみ、レガシーシステム要件をチェックします。
ZENworks for Desktops 4.0.1バージョンのNovell Application Launcherを使って引き続き管理するWindows NT 4ワークステーションが環境に含まれる場合、レガシーシステム要件を保持する必要があります。ZENworks 7におけるWindows NT 4のサポートに関する詳細については、『Novell ZENworks 7 Desktop Managementインストールガイド』の「相互運用性」に記載されている「ZENworks for Desktops 4.xとの相互運用性」の「Windows NT 4ワークステーションとの相互運用性」を参照してください。