通常、RBSオブジェクトを使用する管理アプリケーションは、インストール時に必要なオブジェクトを自動的にeDirectoryツリーに追加します。ただし、RBSオブジェクトを使用する管理アプリケーションを組織が独自に開発している場合は、必要なRBSオブジェクトを手動で作成できます。作成できるRBSオブジェクトのタイプは次のとおりです。
| オブジェクトタイプ | コンテナ/リーフ | 用途 | 例 | 
|---|---|---|---|
モジュール  | 
コンテナ  | 
管理アプリケーションのモジュールを表します。アプリケーションタスクを論理的に含み、一意に識別できます。  | 
アプリケーションの中には、ユーザモジュールとサーバモジュールに作成タスクをそれぞれ含むものもあります。  | 
タスク  | 
リーフ  | 
アプリケーションの特定の機能を表します。  | 
ログインパスワードをリセットします。  | 
スコープ  | 
リーフ  | 
アプリケーションがeDirectory以外の用語でスコープを定義している場合、役割メンバーが役割の機能を行使できるスコープを表します。 注: スコープオブジェクトを作成する場合、eDirectoryツリーのスキーマにスコープオブジェクトクラスが存在している必要があります。スコープクラスは、RBS:外部スコープのサブクラスです。  | 
ドメインネームサービス(DNS)用語でスコープを定義しているアプリケーションの中には、次のようなスコープオブジェクトを作成できるものもあります。 
  | 
役割  | 
リーフ  | 
管理権を表します。役割メンバーが実行できるアプリケーションタスクのリストです。このオブジェクトタイプを作成するには、RBS役割の定義を参照してください。  | 
独自の管理アプリケーションを使用する場合には、次のような役割を作成します。 
  | 
RBSモジュールオブジェクトを作成する組織または部門を右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。
[クラス]で、RBS:モジュールを選択し、[OK]をクリックします。
[名前]に、モジュールの名前を入力します。
eDirectory命名規定に従って正確に名前を入力します(詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「命名規定」を参照してください)。
例: User Administration Module
管理アプリケーション側でのモジュールオブジェクトの使用方法に応じて、適切な手順を実行します。
RBSタスクオブジェクトを作成するRBSモジュールコンテナを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。
[クラス]で、RBS:タスクを選択し、[OK]をクリックします。
[名前]に、タスクの名前を入力します。
eDirectory命名規定に従って正確に名前を入力します(詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「命名規定」を参照してください)。
例: Reset Login Password
管理アプリケーション側でのタスクオブジェクトの使用方法に応じて、適切な手順を実行します。
| アプリケーションがオブジェクトを読み込んで実際のタスクの実行方法を決定する | 手順 | 
|---|---|
いいえ  | 
[OK]をクリックします。これで、タスクオブジェクトの作成は完了です。  | 
はい  | 
  | 
作成するオブジェクトのクラスをeDirectoryツリーのスキーマにまだ定義していない場合は、スキーママネージャを使用して定義します。
独自のオブジェクトクラスを定義するを参照してください。
重要: クラス作成ウィザードが完了したら、有効なクラスフラグを設定し、継承元のクラスとしてRBS:外部スコープを選択します。
スコープオブジェクトを作成するコンテナを右クリックし、[新規作成]>[オブジェクト]の順にクリックします。
[クラス]で、eDirectory以外のスコープを表すオブジェクトクラスを選択し、[OK]をクリックします。
[名前]に、スコープの名前を入力します。
eDirectory命名規定に従って正確に名前を入力します(詳細については、『Novell eDirectory管理ガイド』の「命名規定」を参照してください)。
例: DNS Scope com_xyz_usa
管理アプリケーション側でのスコープオブジェクトの使用方法に応じて、適切な手順を実行します。
| アプリケーションがオブジェクトを読み込んで実際のスコープの行使を決定する | 手順 | 
|---|---|
いいえ  | 
[OK]をクリックします。これで、スコープオブジェクトの作成は完了です。  | 
はい  | 
  | 
 