4.1 サンプルのドライバ環境設定のインポート

4.1.1 iManagerを使用したインポート

  1. 新しいドライバを作成するか、環境設定eDirectory.xmlを既存のドライバにインポートします。

    Novell iManagerで、[Identity Managerユーティリティ]を選択し、『Novell Identity Manager 3.0管理ガイド』の「Identity Managerドライバの管理」で説明するタスクのいずれかを使用します。

  2. Section 4.2, 安全なIdentity Managerデータ転送の設定の指示に従って、ドライバを設定します。

ウィザードで、次の情報を入力するように求められます。

項目

説明

リモートツリーアドレスおよびポート

リモートツリーのIdentity ManagerサーバのDNSホスト名またはIPアドレス、およびポートを指定します。次に例を示します。

151.155.144.23:8196

hostname:8196

データフローの設定

双方向: 両方のeDirectory™ツリーが、そのツリー間のデータ同期における信頼されるソースになります。

信頼: ローカルツリーが、信頼されるソースになります。

サブオーディネイト: ローカルツリーは、信頼されるソースになりません。

環境設定オプション

ミラーリング済み: ローカルおよびリモートツリー間のオブジェクトを階層的に同期します。

このオプションを選択する場合は、同期する両方のeDirectoryツリーの設定で同じオプションを使用します。

ドライバ環境設定のこのオプションは、ユーザ、グループ、組織、国、および部門の各オブジェクトを同期します。また、他のツリーのサブツリーの構造をミラーリングします。

平面: すべてのユーザおよびグループをそれぞれの特定のコンテナに同期します。

このオプションは、ユーザオブジェクトとグループオブジェクトを同期して、すべてのユーザを1つのコンテナに配置し、すべてのグループを別のコンテナに配置します。

通常、このオプションは、他のツリーの[部署]オプション(または同様な環境設定)と組み合わせて使用されます。

このオプションでは、ユーザおよびグループを保持するコンテナは作成されません。コンテナは手動で作成する必要があります。

部署: ユーザおよびグループを部署(OU)別に同期します。

このオプションは、ユーザオブジェクトとグループオブジェクトを同期して、管理コンソールの[部署]フィールドに基づいて、すべてのユーザおよびグループを1つのコンテナに配置します。

通常、この環境設定は、他のツリーの[平面]オプション(または同様な環境設定)と組み合わせて使用されます。

このオプションでは、部署ごとのコンテナは作成されません。コンテナは手動で作成する必要があります。作成するコンテナは、インポート中に指定されたコンテナと同じにする必要があります。

リモートベースコンテナ

[ミラーリング済み]オプションのみで使用されます。

リモートツリーでの同期用のベースコンテナ(たとえば「Users.MyOrganization」)を指定します。

ベースコンテナ

[ミラーリング済み]、[平面]、[部署]の各オプションで使用されます。

ローカルツリーでの同期用のベースコンテナ(たとえば「Users.MyOrganization」)を指定します。

[ミラーリング済み]で使用される場合: 前のリモートベースコンテナでミラーリングするローカルベースコンテナ。

[平面]で使用される場合: ユーザを配置するコンテナ。

[部署]で使用される場合: 部署のコンテナの親。

グループコンテナ

[平面]のみで使用されます。

ローカルツリーで、グループを配置する同期用のベースコンテナ(たとえば「Groups.MyOrganization」)を指定します。

4.1.2 Identity ManagerのDesignerを使用したインポート

eDirectoryドライバの基本的なドライバ環境設定ファイルをインポートするには、Identity ManagerのDesignerを使用します。この基本的なファイルを使用して、ドライバを正常に機能させるために必要なオブジェクトやポリシーを作成および設定します。

次の手順は、サンプル環境設定ファイルをインポートする方法の1つを示しています。

  1. Designerでプロジェクトを開きます。

  2. モデラーで、[ドライバセット]オブジェクトを右クリックして、[Add Connected Application (接続アプリケーションの追加)]を選択します。

  3. ドロップダウンリストから、[eDirectory.xml]を選択して、[実行]をクリックします。

  4. [Perform Prompt Validation (プロンプト検証の実行)]ウィンドウで、[はい]をクリックします。

  5. フィールドに入力してドライバを設定します。

    各自の環境に特有の情報を指定します。設定については、Step 2の表を参照してください。

  6. パラメータを指定したら、[OK]をクリックしてドライバをインポートします。

  7. ドライバをカスタマイズしてテストします。

  8. アイデンティティボールトにドライバを展開します。

    Designer for Identity Manager 3: Administration Guide』の「Deploying a Project to an Identity Vault」を参照してください。