4.2 使用する証明者の自動決定

ほとんどのNotes環境では複数の証明者が使用されることから、NotesDriverShimでは、ポリシーを介して複数の証明者を使用できるようになっています。Identity_Manager_3_Linux_NW_Win.iso CD上のdirxml\drivers\lotusNotes\rulesディレクトリにあるサンプルCert.xslスタイルシートは、<add>タグのsrc‑dn属性に基づいて、使用するNotes Certifierを決定するロジックが含まれている「出力変換」スタイルシートです。他にも、NotesCertifierSelectionSampleSS.xslサンプルスタイルシートが用意されています。これらのスタイルシートは、 Identity_Manager_3_Unix.iso CDからインストールを行った場合、インストールされています。

choose/whenステートメントを編集して、Notesシステム証明者構造をモデリングできます。ルート証明者の使用しか認められていない場合、Cert.xslを使用する必要はありません。ルート証明者情報は、ドライバパラメータ画面から指定できます。

Cert.xslを使用するには、まず、実際の環境設定に合うように、既存のxsl:whenステートメントを変更します。

<xsl:when test="string($dn) = ’\dirxml-ds\provo\notes\eng’"> <xsl:attribute name="cert-id">c:\lotus\domino\data\eng.id</xsl:attribute> <xsl:attribute name="cert-pwd">certify2eng</xsl:attribute> <xsl:attribute name="user-pwd">new2notes</xsl:attribute </xsl:when>

組織の証明者構造をモデリングするのに必要なだけxsl:whenステートメントを追加してください。

次に、xsl:otherwise内のcert‑idとcert‑pwdを変更して、ルート証明者情報を指定します。

<xsl:otherwise> <xsl:attribute name="cert-id">d:\lotus\domino\data\cert.id</xsl:attribute> <xsl:attribute name="cert-pwd">certify2notes</xsl:attribute> </xsl:otherwise>

Cert.xslはXMLドキュメントのaddタグに属性を追加することによって、証明者情報を伝えます。NotesDriverShimはこれらの属性を検出できなかった場合、初期化時に渡されたドライバパラメータからルート証明者情報を取得します。

NOTE:Cert.xslには、その他のドライバパラメータの上書き方法も示されています。これらのパラメータの詳細については、Section 4.5, カスタムドライバパラメータを参照してください。