1.2 新機能

1.2.1 ドライバの機能

Identity Manager 3のLotus Notes v2.2用Identity Managerドライバには、次の機能が追加されています。

期間内に追加されたドキュメントの拡充:

  • Lotus NotesのACLエントリ「Add」と「Modify」
  • 購読者チャネルのLotus Notesフィールドフラグの設定機能と変更機能

エンタイトルメントのサポート改良によるインポート環境設定の更新:

  • 環境設定ファイルに、ドライバパラメータの改良された形式が加わりました(GCVスタイル形式)。
  • エンタイトルメントのサポートが完全にDirXMLスクリプトになり、ロジックが改善されました。
  • ドライバのインストールに接続システム(リモートローダ)オプションが加わりました。
  • Notesドライバを使用して、NotesクライアントとリモートローダをDominoサーバとは別のマシンにインストールできる、新しい環境設定オプションが加わりました。

query-exのサポート:

  • query-exシーケンスが開始されると、UNIDリストを使用するNotesDriverShimによって、可能なすべてのクエリ応答がメモリにキャッシュされます。適切なquery-exコマンドを受け取ると、Notes UNIDと関連付けられている該当するNotesフィールドが検索され、返されます。
  • 新しいドライバパラメータ: <janitor-cleanup-interval> (integer型)。Janitorクリーンアップは、未完了のquery-exシーケンスによる孤立したリソースをチェックして、解放します。この間隔(interval)は、このJanitorサービスが実行される頻度を示します。

Lotus Notesドキュメントのロックサポートオプション:

  • ドライバパラメータのドライバオプション: <allow-document-locking>により、NotesDriverShimは、変更中のNotesデータベースドキュメントをロックできます。このパラメータを使用できるのは、Notes 6.5以降を使用していて、Notesデータベースで[Allow document locking (ドキュメントのロックを許可する)]チェックボックスが有効な場合のみです。
  • ドライバパラメータの購読者オプション: <notes-doc-lock-fail-action>は、Notesドライバがドキュメントをロックできない場合に、Notesドライバがメタディレクトリエンジンに返すアクション(ドキュメントのリターンコード)を指定します。

Notesデータベース(db)レプリカの作成オプションと設定オプション:

  • Notesドライバv2.2では、データベースのレプリケーション設定とレプリケーションエントリ設定を適用できるようになりました。
  • データベースレプリカの作成をインスタンス化し、レプリケーションの実行要求を発行できるようになりました。この機能拡張により、メールファイル(mailfile)が初めて作成されるときに、メールファイルのレプリカを作成できます。
  • また、この機能拡張により、同期化する既存データベースのレプリケーション設定を変更したり、同期化したデータベース上でレプリケーション要求を実行したり、アクセス可能なDominoサーバ上に新しいレプリカを作成できるようになりました。

発行者チャネルに、次の新しいDN形式オプションが加わりました。

  • NOTES_TYPED (デフォルト):CN=JoeUser/OU=Sales/O=ACME
  • NOTES:JoeUser/Sales/ACME
  • SLASH_TYPED:\O=ACME\OU=Sales\CN=JoeUser
  • SLASH:\ACME\Sales\JoeUser
  • LDAP_TYPED:CN=JoeUser,OU=Sales,O=ACME
  • LDAP:JoeUser,Sales,ACME
  • DOT_TYPED:CN=JoeUser.OU=Sales.O=ACME
  • DOT- JoeUser.Sales.ACME

よりセキュアなHTTPPassword形式のサポート:

  • Domino 6では、Notesアドレス帳内の個人ドキュメント(レコード)に記録されるHTTPPassword属性に対して、よりセキュアなパスワードハッシュアルゴリズムが採用されています。Notesドライバのこの最新バージョンは、このよりセキュアなHTTPPasswordハッシュ形式を使用するようになりました。

Domino 7のサポート:

  • Domino 7専用のAPIは採用されていませんが、Domino 7はテスト済みのプラットフォームとしてサポートされています。

改良されたリターンステータスドキュメントでのサポート:

  • NotesDriverShimは、ユーザのメールファイルの作成といったドライバの追加タスクを示すXML出力ステータスドキュメントを返すことができるようになりました。つまり、addコマンドにより、複数のステータスドキュメントが返されるようになりました。
  • ステータスが返されるのは次の場合です。
    • ACLエントリの作成と更新
    • メールファイルの作成
    • データベースのレプリカの作成
    • データベースのレプリケーション要求の発行
    • データベースのレプリケーション設定の更新

1.2.2 Identity Managerの機能

Identity Managerの新機能については、『Identity Manager 3.0インストールガイド』の「Identity Manager 3の新機能」を参照してください。