2.6 情報の検索

Filrの検索機能を使用して、特定のトピックに関連して入手できる情報を見つけることができます。

単語または句の一部を入力してフォルダまたはエリア内の情報を素早く選別する場合、セクション 4.9.1, フォルダリストのフィルタリングの説明にしたがってリストをフィルタに掛けます。

Filr Mobileアプリケーション内から検索を実行する方法については、『Filr Mobileアプリクイックスタート』を参照してください。

Filrで検索を実行すると、Filrは次の内容を検索します。

  • フォルダ名

  • ファイル名とファイルの中身

  • ファイルに付けられたコメント

  • ネットフォルダ

    デフォルトでファイル名を検索します。Filr管理者が設定した環境設定によって、ファイルの中身が検索対象になる場合とならない場合があります。

ファイルを表示するアクセス権限があっても、そのファイルのあるフォルダを表示するアクセス権限がない場合、そのファイルは検索結果に表示されません。

次のトピックでは、[検索]機能の使い方について説明します。

  • セクション 2.6.1, 検索の使用

  • セクション 2.6.2, 検索で認識されない頻出語

  • セクション 2.6.3, 検索時の特殊文字

2.6.1 検索の使用

  • サイト全体の検索

  • 特定の場所の検索

  • 検索でのワイルドカードと演算子の使用

サイト全体の検索

サイト全体の検索を実行するには:

  1. セクション 1.3, Webブラウザから Filrへアクセスに説明されている方法にしたがって、Webブラウザで Filrサイトにアクセスします。

  2. [検索]フィールドに単語または引用符で囲んだ句を入力して、<Enter>キーを押します。

特定の場所の検索

[マイファイル]や[ネットフォルダ]や[自分が共有相手]など特定のエリアで検索を実行するには:

  1. サイト全体の検索に説明されている方法で、サイト全体の検索を実行します。

  2. 検索結果ページの[検索]フィールドに、検索対象を指定します。

  3. 次のいずれかのオプションを選択します。

    サイト全体を検索: サイト全体を検索します。サイト全体の検索を実行した直後であれば、このオプションが選択されています。

    マイファイルを検索: [マイファイル]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

    [ネットフォルダ]内を検索: アクセス可能な[ネットフォルダ]にあるファイルとフォルダのみを検索します。

    [自分が共有相手]内を検索: [自分が共有相手]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

    [自分が共有者]内を検索: [自分が共有者]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

    現在のフォルダ内を検索: 現在のフォルダ内にあるファイルとフォルダのみを検索します。[サブフォルダを含む]を選択すると、現在のフォルダのサブフォルダも検索されます。

  4. [検索]をクリックします。

検索でのワイルドカードと演算子の使用

Filrでは、いくつもの方法で検索を絞り込むことができます。WebブラウザまたはモバイルデバイスでFilrを検索する場合に、次の表に示されているワイルドカードと演算子を使用できます。

表 2-1 検索でサポートされている演算子およびワイルドカード

検索機能

機能

例

2つの単語の間のAND、OR、およびNOT

2つの語または句が次の状態であるFilrファイルを検索します:

  • どちらも存在する(AND)

  • いずれか存在する(OR)

  • 一方は存在し他方は存在しない(NOT)

デフォルトでは、2つの単語の間に演算子が指定されていない場合、FilrはANDと見なします。

sales NOT figureと入力すると、「sales」という単語を含み、かつ「figure」という単語を含まないFilrファイルを検索します。

句を囲む二重引用符

単語をグループ化して句にします。

"marketing meeting notes"

フィールド名、コロン、括弧に囲まれた日付範囲が続く検索語

特定の日付範囲内の値を含む特定のフィールドを検索します。

検索対象にできるフィールド:

  • _creationDate
  • _creatorName
  • _modificationDate
  • _modificationName
  • _ownerName
  • _fileName (ファイル拡張子を含む)
  • _fileExt
  • _loginName
  • _groupName
  • firstName
  • middleName
  • lastName
  • emailAddress
  • txtEmailAddress
  • mobileEmailAddress
  • title

_creationDate:{20110503* TO 20130608*}は、_creationDateフィールドに2011年5月3日より後で2013年6月8日より前の値を持つすべてのファイルを検索します。上記の例のように、開始日と終了日を検索から除外する場合、波括弧を使用します。または、指定した開始日と終了日を検索に含める場合、角括弧を使用します。

たとえば、_creationDate:[20110503* TO 20130608*]は、_creationDateフィールドに2011年5月3日以降で2013年6月8日以前の値を持つすべてのファイルを検索します。

単語の断片に続くアスタリスク(*)

指定した単語の断片で始まる単語を検索します。

単語の断片の前にアスタリスクを置くことはできません。

work*は、「workspace」および「workshop」などの単語を検索します。

*spaceは、「workspace」のように「space」で終わる単語を検索しません。

疑問符(?)を任意の1文字を代替として指定した検索語

検索内の任意の1文字を置換します。複数の疑問符を使用して複数の文字を置換できます。

検索内で最初の文字に疑問符を使用することはできません。

t??eは、「true」、「tree」などの単語を含むすべての結果を返します。

単語の後のチルダ(~)

1つの単語に関しておおよそ一致する単語を検索します。

roam~は、「foam」および「roams」などの一致を検索します。

単語グループの後にチルダ(~)が続き、その後に数字が続く検索語

指定した単語が一定の距離内にある箇所を検索します。

"marketing notes"~5は、「marketing」と「notes」という単語が互いに 5単語以内に現れる箇所を検索します。

単語の後のキャレット(^)

複数の単語を検索するときは、単語の後にキャレット(^)記号を使用すると、単語にさらに高い関連性が指定されます(単語がより多く含まれる順で、ファイルが表示されます)。キャレット記号の後に数字を追加すると、単語にさらに高い関連性が指定されます。

デフォルトでは、適合率は1です。たとえば、salesはsales^1と同じ意味になります。

sales^ figureでは、「sales」と「figure」に一致する単語が検索され、単語「sales」により高い優先度が与えられます(単語「sales」がより多く含まれるファイルが、最初に検索結果に表示されます)。さらに高い関連性を指定するには、sales^2 のほうがsales^よりも高く、sales^3のほうがsales^2よりも関連性が高くなる、といった具合になります。

句にも関連性を指定できます。たとえば、"sales figure"^2 "marketing figure"のように指定できます。

単語の前のマイナス(-)記号。

検索から単語を除外します。

「-tree」と指定すると、「tree」、「Tree」、「TREE」などが含まれる項目はすべて除外されます。

フィールド名、コロン、検索したい内容が続く検索語

特定のフィールドを検索します。特定のフィールドを検索するには、フィールドのデータ名を指定して検索します。データ名とは、インタフェースに表示される本来の名前に似ています。

検索対象にできるフィールド:

  • _creationDate
  • _creatorName
  • _modificationDate
  • _modificationName
  • _ownerName
  • _fileName (ファイル拡張子を含む)
  • _fileExt
  • _loginName
  • _groupName
  • firstName
  • middleName
  • lastName
  • emailAddress
  • txtEmailAddress
  • mobileEmailAddress
  • title

特定のフィールドを検索する場合、フィールド名は常に大文字小文字が区別されます。たとえば、_fileNameフィールドを検索する場合は、_filenameではなく_fileNameと入力する必要があります。

title:meetingは、「meeting」という単語がファイルの[タイトル]フィールドに現れる箇所を検索します。

emailAddress:jchavez*は、「jchavez」が[電子メールアドレス]フィールドに現れる箇所を検索します。

2.6.2 検索で認識されない頻出語

メモ:このセクションは英語にのみ適用されます。英語以外の言語では、検索実行時に頻出語が削除されることはありません。

Filrは、検索実行時に実質的な意味を持たない頻出語を削除します。検索時に認識されない語: a、an、and、are、as、at、be、but、by、for、if、in、into、is、it、no、not、of、on、or、such、that、the、their、then、there、these、they、this、to、was、will。

このことは、引用符を付けて検索を実行した場合にもあてはまります。たとえば、引用符を付けた「“sell the products”」を検索すると、「sell their products」、「sell with products」、「sell the products」などがすべて返されます。ただし、「sell products」は返されません。

2.6.3 検索時の特殊文字

Filrは下線(_)文字を単語の切れ目とみなします。たとえば、[検索]フィールドにmarket_analysisと入力すると、Filrはmarketとanalysisが含まれる項目を返します。market_analysisがそのまま含まれる項目のみを返すようにするには、入力する名前を“market_analysis”のように引用符で囲む必要があります。