2.1 情報の検索

Micro Focus Vibeの検索機能を使用すると、次のタスクを実行できます。

  • 特定のトピックについてどのような情報が入手可能かを知る。

  • Vibeサイト上に存在することが分かっているワークスペース(個人、チームなど)、フォルダ、またはタグ付き項目に素早く移動する。

  • 専門家を検索する。

  • 関連するワークスペースまたはフォルダを検索する。

次のトピックでは、検索機能について説明します。

  • 基本検索の使用

  • 特定の人、場所、またはタグ付き項目の検索

  • 詳細検索の使用

  • ごみ箱に移動された項目の検索

  • 検索の保存と再利用

  • 専門家の検索

  • 関連するワークスペースまたはフォルダの検索

2.1.1 基本検索の使用

基本検索を実行する

  1. [検索]フィールドに単語または引用符で囲んだ句を入力して、<Enter>キーを押します。

Vibeでは、次の方法で基本検索を絞り込むことができます。

検索機能

機能

例

2つの単語の間のAND、OR、およびNOT

2つの語句が次の状態であるVibeエントリを検索します。

  • どちらも存在する(AND)

  • いずれか存在する(OR)

  • 一方は存在し他方は存在しない(NOT)

デフォルトでは、2つの単語の間に演算子を指定しない場合、VibeはANDを使用します。

sales NOT figureは、「sales」という単語を含み、「figure」という単語を含まないVibeエントリを検索します。

句を囲む二重引用符

単語をグループ化して句にします。

"marketing meeting notes"

フィールド名、コロン、括弧に囲まれた日付範囲が続く検索語

特定の日付範囲内の値を含む特定のフィールドを検索します。

birthDate:{20070503* TO 20100608*}は、2007年5月3日より後で2010年6月8日より前の値を含むbirthDateフィールドを持つすべてのエントリを検索します。上記の例のように、開始日と終了日を検索から除外する場合、波括弧を使用します。または、指定した開始日と終了日を検索に含める場合、角括弧を使用します。たとえば、birthDate:[20070503* TO 20100608*]は、2007年5月3日以降で2010年6月8日以前の値を含むbirthDateフィールドを持つすべてのエントリを検索します。

検索フィールドの名前(birthDate)は、エントリ定義用の[フォームと表示デザイナ]から取得できる内部データ要素と同じ名前です。(詳細については、『Micro Focus Vibe 4.0.6 Advanced User Guide (Micro Focus Vibe 4.0.6上級ユーザガイド)』の「Creating a Custom Folder Entry Form (カスタムのフォルダエントリフォームを作成)」を参照してください)。

単語の断片に続くアスタリスク(*)

(単語の断片の前にアスタリスクを置くことはできません。)

指定した単語の断片で始まる単語を検索します。

work*は、「workspace」および「workshop」などの単語を検索します。

*spaceは、「workspace」のように「space」で終わる単語を検索しません。

疑問符(?)を任意の1文字を代替として指定した検索語

検索内の任意の1文字を置換します。複数の疑問符を使用して複数の文字を置換できます。

t??eは、「true」、「tree」などの単語を含むすべての結果を返します。

検索内で最初の文字に疑問符を使用することはできません。

単語の後のチルダ(~)

1つの単語に関しておおよそ一致する単語を検索します。

roam~は、「foam」および「roams」などの一致を検索します。

単語グループの後にチルダ(~)が続き、その後に数字が続く検索語

指定した単語が一定の距離内にある箇所を検索します。

"marketing notes"~5は、「marketing」と「notes」という単語が互いに 5単語以内に現れる箇所を検索します。

単語の後のキャレット(^)

複数の単語を検索するときは、単語の後にキャレット(^)記号を使用すると、単語にさらに高い関連性が指定されます(単語がより多く含まれるエントリが、最初に検索結果に表示されます)。キャレット記号の後に数字を追加すると、単語にさらに高い関連性が指定されます。

デフォルトでは、適合率は1です。たとえば、salesはsales^1と同じ意味になります。

sales^ figureでは、「sales」と「figure」に一致する単語が検索され、単語「sales」にさらに高い関連性が指定されます(単語「sales」がより多く含まれるエントリが、最初に検索結果に表示されます)。さらに高い関連性を指定するには、sales^2 のほうがsales^よりも高く、sales^3のほうがsales^2よりも関連性が高くなる、といった具合になります。

句にも関連性を指定できます。たとえば、"sales figure"^2 "marketing figure"のように指定できます。

単語の前のマイナス(-)記号。

検索から単語を除外します。

「-tree」と指定すると、「tree」、「Tree」、「TREE」などが含まれる項目はすべて除外されます。

フィールド名、コロン、検索したい内容が続く検索語

特定のフィールドを検索します。特定のフィールドを検索する場合、フィールドのデータ名に対して検索する必要があります。データ名とは、インタフェースに表示される本来の名前に似ています。

検索対象にできるフィールド:

  • _creationDate
  • _creatorName
  • _modificationDate
  • _modificationName
  • _ownerName
  • _ownerTitle
  • _workflowState
  • _fileName
  • _fileStatus
  • _fileExt
  • _rating
  • _loginName
  • _groupName
  • firstName
  • middleName
  • lastName
  • emailAddress
  • txtEmailAddress
  • mobileEmailAddress
  • title
  • description

特定のフィールド内を検索する場合、大文字と小文字を区別しない検索であっても、フィールド名では常に大文字と小文字が区別されます。

title:meetingは、「meeting」という単語がエントリの[タイトル]フィールドに現れる箇所を検索します。

description:meetingは、「meeting」という単語がエントリの[説明]フィールドに現れる箇所を検索します。

emailAddress:jchavez*は、「jchavez」が[電子メールアドレス]フィールドに現れる箇所を検索します。

人、場所、またはタグのみを含むように検索を絞り込む場合、特定の人、場所、またはタグ付き項目の検索で説明されているように、[検索オプション]アイコン をクリックします。

保存された検索のいずれかを選択することもできます。

2.1.2 特定の人、場所、またはタグ付き項目の検索

人、場所、またはタグのみを含むように検索を絞り込むには

  1. [検索オプション]アイコン をクリックします。

  2. 次のいずれかを行います。

    • ユーザ: ユーザのパーソナルワークスペースにすばやく移動することができます。

    • 場所: Vibe内にある任意のフォルダまたはワークスペースに素早く移動できます。たとえば、同僚のブログフォルダを見つけたい場合、「ブログ」と入力して同僚の名前を指定するだけです。該当する場所がドロップダウンリストに一覧表示されます。

    • タグ: タグの付いた任意のワークスペース、フォルダ、またはエントリを見つけることができます。検索するタグの名前を指定して、ドロップダウンリストで名前をクリックします。指定した特定のタグが付いたすべてのワークスペース、フォルダ、およびエントリが表示されます。

      すべてのパーソナルタグ、および適切な権限を持っているすべてのコミュニティタグが表示されます。

  3. 表示されたフィールドに、検索している人、場所、またはタグの名前の入力を開始します。

    Vibeはインクリメンタルリサーチ機能を適用します。文字を入力すると、それまでに入力した内容に一致する項目が一覧表示されます(たとえば、「d」に一致するすべての項目が表示され、続いて「di」に一致するすべての項目が表示されます)。

    目的のパネルが複数ある場合は、左矢印アイコンと右矢印アイコンをクリックして選択内容を確認できます。

  4. ドロップダウンリストに表示されたら、人、場所、またはタグの名前をクリックします。

    人、場所、またはタグ付きの項目が表示されます。

2.1.3 詳細検索の使用

詳細検索を使用すると、さまざまな基準に基づいて検索を絞り込むことができます。

  1. [検索オプション]アイコン をクリックします。

  2. [詳細検索]をクリックします。

[検索結果]ページから詳細検索を実行することもできます。

  1. [詳細検索]をクリックします。

検索するために複数の条件が必要な場合は、[追加]をクリックして使用する別のフィールドを追加します。

検索から条件を削除するには、条件の横にある[X]アイコンをクリックします。

テキスト: 検索する特定のテキストを入力します。

テキストベースの検索を絞り込むためのさまざまな方法の詳細については、基本検索の使用を参照してください。

サイト全体を検索: サイト全体を検索します。サイト全体の検索を実行した直後であれば、このオプションが選択されています。

マイファイルを検索: [マイファイル]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

[自分が共有相手]内を検索: [自分が共有相手]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

[自分が共有者]内を検索: [自分が共有者]エリアにあるファイルとフォルダのみを検索します。

場所: このセクションを使用して、検索を特定の場所に制限することができます。[ホームワークスペース]の横にあるプラス記号(+)をクリックしてツリーを展開し、検索するワークスペースまたはフォルダに移動して選択します。

下位の場所をすべて検索: ワークスペースツリーで選択した項目の下をすべて検索します。

削除済み項目を検索: ごみ箱に移動された項目を検索します。検索はごみ箱内の項目のみを返します。Vibeシステムから削除(パージ)された項目は検索対象になりません。

1ページごとの項目数: [検索結果]ページごとに表示する結果の数を選択します。

項目ごとの単語数: 検索結果ごとに表示する単語の数を選択します。

ソート基準: 検索結果をソートする方法を選択します。検索結果は次のカテゴリでソートできます。

  • 関連性: [関連性]を選択すると、最も関連性の高い結果がリストの最上位に表示されます。

  • 日付: [日付]を選択すると、検索条件に一致する最近追加または変更された結果がリストの最上位に表示されます。

  • 評価: [評価]を選択すると、最も評価の高いエントリがリストの最上位に表示されます。エントリの評価に関する詳細については、フォルダエントリの評価を参照してください。

  • 返信数: [返信数]を選択すると、最も返信数の多いエントリがリストの最上位に表示されます。

ソート基準(セカンダリ): 副カテゴリ別に検索結果をソートすることができます。

1つのカテゴリのみでソートする場合、[ソート基準]ドロップダウンリストで選択したものと同じカテゴリを選択します。

作者: 作者に基づいて項目を検索します。

タグ: コミュニティタグかパーソナルタグかにかかわらず、タグ付き項目を検索します。

ワークフロー: 特定のワークフローが適用されている項目を検索します。

エントリ属性: エントリ内の、ユーザが選択した要素(選択ボックス、ラジオボタンなど)に基づいて、エントリを検索します。たとえば、[Task Entry]を選択し、次に表示されるフィールドで[期日]を選択します。3番目に表示されるフィールドで日付を選択し、その日付けを期日とするすべてのタスクを探します。

前回のアクティビティ(日): 過去1日、3日、7日、30日、または90日間アクティブな項目を検索する場合に選択します。

作成日: 作成日に基づいて項目を検索します。用意されているフィールドで、目的の間隔の開始日と終了日を指定します。

変更日: 最終変更日に基づいて項目を検索します。用意されているフィールドで、目的の間隔の開始日と終了日を指定します。

項目タイプ: 検索する項目のタイプを選択します。

2.1.4 ごみ箱に移動された項目の検索

Vibeサイトでごみ箱に移動された項目を検索できます。探している項目が見つかったら、その項目をクリックして表示できます。項目を回復する方法については、ごみ箱からのワークスペースの回復、ごみ箱からのフォルダの復元、またはごみ箱からのフォルダエントリの回復を参照してください。適切な権限を持っている場合にのみ項目を回復できます。項目を回復する際に適切な権限を持っていない場合、項目を作成したユーザに連絡し、その項目を回復するように依頼します。

Vibe内の項目の回復については、『Micro Focus Vibe 4.0.6 Advanced User Guide (Micro Focus Vibe 4.0.6上級ユーザガイド)』の「Restoring Items from the Trash (ごみ箱からの項目の復元)」を参照してください。

ごみ箱に移動された項目を検索する方法:

  1. [検索オプション]アイコン をクリックします。

    [検索オプション]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [詳細検索]をクリックします。

  3. [削除済み項目を検索]を選択します。

  4. (オプション) 詳細検索の使用で説明されているいずれかの方法で検索を絞り込みます。

    検索を絞り込まない場合、Vibeから削除されたすべての項目が表示されます。

    削除済み(パージ済み)項目を表示することはできません。

  5. [検索]をクリックします。

2.1.5 検索の保存と再利用

Vibeでは、検索を保存しておいて将来再利用することができます。

  • 検索の保存

  • 保存された検索へのアクセス

検索の保存

  1. 保存する検索を行った後で、[アクション]ツールバーの[表示]>[保存された検索]をクリックします。

    [保存された検索]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [保存された検索の管理]セクションで、保存する検索の名前を指定し、[保存]>[閉じる]の順にクリックします。

保存された検索へのアクセス

  1. [検索オプション]アイコン をクリックします。

    [検索オプション]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [保存された検索]ドロップダウンリストで、アクセスする保存された検索をクリックします。

2.1.6 専門家の検索

Vibeでは、特定のトピックに最も関連する内容を投稿したユーザのリストが表示され、その中から専門家を見つけることができます。

  1. 基本検索の使用および詳細検索の使用で説明されているように、基本検索または詳細検索を実行します。

    [検索結果]ページに検索条件に一致するエントリのリストが表示されます。

  2. [アクション]ツールバーの[表示]>[トップにランクされた]をクリックします。

    トップランクの場所やトップランクの人のリストが表示されます。[トップにランクされた人]セクションの最上部には、検索した特定のトピックに関して、Vibeサイトへの投稿回数が最も多いユーザが表示されます。ユーザ名をクリックすると、ユーザのパーソナルワークスペースに移動します。

2.1.7 関連するワークスペースまたはフォルダの検索

Vibeでは、特定のトピックに関する情報を含むワークスペースおよびフォルダを検索できます。

  1. 基本検索の使用および詳細検索の使用で説明されているように、基本検索または詳細検索を実行します。

    [検索結果]ページに検索条件に一致するエントリのリストが表示されます。

  2. [アクション]ツールバーの[表示]>[トップにランクされた]をクリックします。

    トップランクの場所やトップランクの人のリストが表示されます。[トップにランクされた場所]セクションの最上部には、検索した特定のトピックに関するほとんどの情報が含まれています。瞬時にワークスペースまたはフォルダに移動するには、その名前をクリックします。