ドライバシムおよび環境設定に最新の修正が適用されていれば、新しいドライバシムは、既存のドライバ環境設定のまま機能します。使用しているドライバのバージョンについてのすべてのTIDおよび製品の更新を確認してください。
Identity Manager 3をインストールする際、ユーティリティをインストールするオプションが選択されていることを確認します(デフォルト設定)。これにより、Step 5のアップグレードで必要なmovecfg.exeユーティリティがインストールされます。詳細については、『 Identity Manager 3.0インストールガイド』の「Windowsでの接続システムオプションのインストール」または「UNIX/Linuxでの接続システムオプションのインストール」を参照してください。
movecfg.exeファイルは、Identity_Manager_3_Linux_NW_Win.iso または Identity_Manager_3_Unix.isoイメージCDのUtilitiesディレクトリからダウンロードすることもできます。
アップグレードされたドライバシムは、メタディレクトリエンジンのインストールと同時にでも、その後にでもインストールできます。後でドライバシムをインストールする場合には、Identity Managerインストールプログラムを実行し、Notes用Identity Managerドライバ(Notes.xml)を選択します。詳細については、『 Identity Manager 3.0インストールガイド』の「Identity Managerのインストール」を参照してください。
前のドライバシムが新しいドライバシムに置き換えられます。
IMPORTANT:前のバージョンのメタディレクトリエンジンと新しいドライバとの併用はサポートされていません。
ウィザードを使用して、既存の環境設定を3.0形式に変換します。『 Identity Manager 3.0インストールガイド』の「アップグレード」を参照してください。
ndsrepの全インスタンスをDominoサーバコンソールからアンロードします。
movecfg.exeユーティリティを使用して、環境設定パラメータの配置をアップグレードします。詳細については、Section A.0, Movecfg.exeユーティリティの使用を参照してください。
Section A.2, バッチファイルの使用例で示されているように、バッチファイルを使用することもできます。
movecfg.exeユーティリティは、Identity Managerのインストール時にユーティリティをインストールするオプションを選択している場合、\utilitiesディレクトリにインストールされています。
例(Windowsの場合):
C:\novell\nds\DirXMLUtilities
IMPORTANT:複数のndsrepインスタンスを作成している場合、-ndsrepパラメータを使用して、各インスタンスに対してmovecfg.exeを実行する必要があります。
(Windowsのみ)次のファイルをコピーします。
LinuxおよびSolarisでは、このファイルは、パッケージインストールにより、/usr/lib/dirxml/rules/notesフォルダに配置され、このファイルのシンボリックリンクが/local/notesdataフォルダに作成されます。
このファイルのコピーは、製品を更新する場合だけでなく、新しいリリースをインストールする場合にでも必要です。
ndsrepを自動的にロードするように、Dominoサーバのnotes.iniファイルのServerTasks行を変更していた場合(ndsrepのロードと実行参照)、ndsrepのパラメータとしてインスタンス名(デフォルトではドライバ名)を追加する必要があります。
例:
ServerTasks=Router,Replica,Update,Amgr,AdminP,maps, ndsrep notesdrv1,ndsrep notesdrv2
複数のndsrepインスタンスがセットアップされている場合、各インスタンスの名前を追加する必要があります。ドライバ名にスペースが含まれている場合、ドライバ名を引用符で囲む必要があります。
たとえば、ドライバ名がCN=Notes Driverである場合、notes.iniは次のようになります。
ServerTasks=Router,Replica,Update,Amgr,AdminP,maps, ndsrep notesdrv1,ndsrep "Notes Driver"
ndsrepを再起動するか、Dominoサーバを再起動します。
システムが新しいドライバシムファイルを使用するように、eDirectory™とドライバをいったん停止し、再起動します。
この時点で、ドライバは、Identity Manager 3形式への変換以外、何も行わない状態で機能します。
複数の証明者用に名前付きパスワードを使用したり、グローバル構成値(GCV)を使用するなど、ドライバ環境設定に対して変更を加えたい場合は、ここで行います。
Section 4.0, ドライバのカスタマイズを参照してください。
NOTE:新しいパラメータや、名前付きパスワードなどの新しい機能の使用例については、サンプルドライバ環境設定を参考にしてください。
Lotus Notes 6.0.3を使用していて、AdminPプロセス機能を使用したい場合には、Allow Domino AdminP Support (Domino AdminPサポートの有効化)というドライバパラメータを購読者チャネルに追加して、この機能を有効にする必要があります。
例:
<allow-adminp-support display-name=”Allow Domino AdminP Support”>True</allow-adminp-support>
Section 4.4.2, 購読者オプションの「Allow Domino AdminP Support (Domino AdminPサポートの有効化)」を参照してください。
「Notes-電子メールの返信アドレス」というサンプルポリシー(NotesReturnEmail.xml)を、ドライバ環境設定として購読者チャネルの「コマンド変換」ポリシーセットに追加することを検討してください。
アイデンティティボールトの新規ユーザがNotesと同期化されるとき、このポリシーにより、Notesの電子メールアドレスがアイデンティティボールトにライトバックされます。1.xバージョンのドライバでは、この機能は異なる方法で実現されていました。3.0バージョンでもこの機能を使用し続ける場合には、この新しいポリシーを使用する必要があります。
ドライバのアクティベーションを行います。Section 2.4.5, ドライバのアクティベーションを参照してください。
変更が完了したら、ドライバを再起動します。
このポリシーは、購読者チャネルのユーザの追加イベントで、電子メールアドレスを生成するように設計されています。このポリシーでは、前バージョンのドライバとの下位互換性が保たれています。1.xバージョンのドライバでは、この機能は異なる方法で実現されていました。
3.0バージョンにドライバ環境設定をアップグレードした後もこの機能を使用し続ける場合には、新しいポリシーを使用する必要があります。このポリシーは、2.1バージョンのドライバ付属のサンプル環境設定にも含まれています。
このポリシーによって提供される電子メールアドレスのデフォルト形式は、名字、スペース、名前、およびポリシーのインポート時に指定されたドメイン名の連結になります。たとえば、Joe User@mydomain.comなどです。ポリシーをインポートした後に編集することにより、電子メールアドレスの形式をカスタマイズできます。
iManagerで、[Identity Managerユーティリティ]>[ドライバのインポート]の順にクリックします。
既存のドライバが所属するドライバセットを選択します。
表示されるドライバ環境設定のリストで、[その他のポリシー]までスクロールし、[Notes-電子メールの返信アドレス]のみを選択します。[次へ]をクリックします。
インポートプロンプトのリストが表示されます。
既存のドライバの名前を選択します。
生成される電子メールアドレスのサフィックスとして使用されるドメイン名を指定します。
たとえば、「mydomain.com」と指定します。
[次へ]をクリックします。
[ドライバ名your_driver_nameはドライバセットにすでに存在しています。次のオプションのいずれかを選択します。]というメッセージが表示されます。
次の項目を選択します。
[次へ]をクリックし、[終了]をクリックしてウィザードを完了します。
この時点では、新しいポリシーはドライバオブジェクトの下のポリシーオブジェクトとして作成されていますが、ドライバ環境設定の一部にはなっていません。ドライバ環境設定として関連付けるには、新しいポリシーをポリシーセットに手動で追加する必要があります。
新しいポリシーを購読者チャネルの「コマンド変換」ポリシーセットに挿入します。
[Identity Manager]>[Identity Managerの概要]の順に選択し、更新するドライバが含まれているドライバセットを選択します。
更新したドライバをクリックします。ページが開いて、ドライバ環境設定がグラフィカル表示されます。
購読者チャネルの「コマンド変換」ポリシーセットのアイコンをクリックします。
[挿入]をクリックし、新しいポリシーを追加します。表示される[挿入]ページに[既存のポリシーを使用する]をクリックし、新しいポリシーオブジェクトをブラウズして選択します。[OK]をクリックします。
ポリシーセット内に複数のポリシーがある場合、矢印ボタン
を使用して、新しいポリシーをリスト内の目的の場所に移動します。
ドライバを停止します。
新しいドライバシムをインストールします。
Lotus Notes 6.0.3以降を使用していて、AdminPプロセス機能を使用したい場合には、Allow Domino AdminP Support (Domino AdminPサポートの有効化)というドライバパラメータを購読者チャネルに追加して、この機能を有効にする必要があります。
例:
<allow-adminp-support display-name=”Allow Domino AdminP Support”>True</allow-adminp-support>
Section 4.4.2, 購読者オプションの「Allow Domino AdminP Support (Domino AdminPサポートの有効化)」を参照してください。
NDSREP Console Trace Level (NDSREPコンソールトレースレベル)という発行者オプションドライバパラメータをドライバ環境設定に追加することを検討してください。Section 4.4.3, 発行者オプションの「NDSREP Console Trace Level (NDSREPコンソールトレースレベル)」を参照してください。
その他ドライバ環境設定パラメータについては、Section 4.0, ドライバのカスタマイズを参照してください。
変更が完了したら、ドライバを再起動します。